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光あれ
光が自由に解放され宇宙が今のように”見える”ようになったのは、宇宙誕生から38万年後のことと言われています。それまで宇宙は、電子や陽子などの粒子による超高温のスープの巨大な塊で、今とは全く違う様相を呈していたようです。光はその高温のスープの中に閉じ込められて、自由に飛び回ることが出来ない状況でした。その後、宇宙が膨張するにつれスープの温度が下がり、ある温度より下がった時にスープが透明になり光が自由に飛び回れる今の宇宙と同じ状態になりました。奇しくも、旧約聖書には、神は一番最初に光を創造された、と記されています。紀元前の人類が最新の科学的知見を持っていたとは考えにくいですが、光をとても根源的な存在であると考えていた証左です。38万年前の光の誕生の瞬間を見ることは不可能ですが、その瞬間をイメージしその世界観を表現しました。
本作品のモチーフは、コルジリネレッドスターとアイチアカという園芸植物の葉っぱです。長細い葉をしていますが、その葉の一部に日差しがあたっている所をマクロレンズで狙ったものです。最新の理論(量子電磁力学)によれば、光は、光の生成演算子を電磁場に作用させることで生まれます。数式は、その量子電磁力学における光の生成演算子と消滅演算子です。
撮影機材
カメラ:SONY α7Ⅲ
レンズ:タンロン180mmマクロF/3,5+31mm中間リング
アクセサリ:一脚使用
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