top of page
_DSC0984-Edit.jpg

Future

 最新の理論によれば、宇宙は少なくとも11の次元を持つ時空間であり、その11次元の時空は絶えず揺らいでいて、”たまたま”その「揺らぎ」のひとつが、量子力学で言うところのトンネル効果によって爆発的に大きな宇宙へと成長しと考えます。そして、また”たまたま”運良くそのうちの7つの次元が縮退して紐のようになり、残った4次元が今の世界を構成しているらしい。この7つの時空の縮退の仕方によって光をはじめとしてすべての基本粒子が生まれます。各粒子の物理的な性質の違いは、この時空の縮退の仕方の違いだと考えるのです。光はそのうちの1つ。Super String Theoryとよばれるこの理論は、今もっとも有力な理論と考えられていますが、まだ立証されておらず仮説のひとつにすぎません。他にも様々な仮説が提唱されています。そんなSuper String Theoryの世界観を表現してみました。

 作品のモチーフは蜘蛛の巣(糸)です。ところで、蜘蛛の糸自身には粘着性はありません。この糸の上に、粘着性ある小さな雫が規則正しく配置され、獲物は、この雫にくっつくことで蜘蛛の巣に捕獲されます。蜘蛛自身はこの雫を避けて粘着性のない糸をたどることで、自身が巣にくっついてしまうことを回避しているのです。この規則正しく配置された「雫」が光の干渉を起こし、独特のきれいな縞模様を生み出します。よく、「風でブレているのですか?」という質問を受けますが、この縞はブレているのではなく、ピントが外れた「暈け」たところに現れます。考えてみれば当りまえですが、ピントが合った糸は1本の細く白く輝く線になります。大きく暈けないとこの縞模様は現れないので、暈けの大きなマクロレンズならではの表現と言えましょう。
 数式はもっとも次元の少ないSuper String Theoryのラグランジアン(運動方程式にあってエネルギーの記述項)です。

撮影機材
カメラ:SONY α7Ⅲ
レンズ:タンロン180mmマクロF/3,5+31mm中間リング
アクセサリ:一脚使用

©2022,2023 by Doc Masa OHASHI. Proudly created with wix.com

  • Black Facebook Icon
bottom of page